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    なんのために働くのかが見えない。

  • 2010.06.12
  • 先日、「キャリア官僚を目指す東大生が減少している」というテレビプログラムを見ました。細かくは覚えていないのですが、
    ・キャリアを目指している
    ・生涯賃金の多い外資系を目指している
    ・迷っている
    という3タイプの現役東大生が、それぞれにその理由を話し合うというものでした。そこで語られる内容には(もちろんテレビという性格上、おもしろおかしく編集がなされ、事実と大いに異なってしまったことも十分考えられますが)びっくりさせられると同時に考えさせられることがありました。

    「天下りの何が悪いのか」と語る若者がいました。彼は、「天下りがないのなら、最高学府からさらに国家試験を経て、最難関に到達したことのご褒美がないじゃないか」と語っていました。
    「官僚になんかなりたくない」と語る若者がいました。彼は「東大生ってチヤホヤされるのが好きだから、評判の悪い官僚になんかなりたくない」と語っていました。
    「官僚との合コンと、外資系との合コンとがあれば、迷わず外資系の合コンに行く」と語る女子学生がいました。その言葉を受けて、男子学生は「なおさら官僚にはなりたくない」と語るのでした。

    職業とはいったいなんなのでしょうか。そして大学の役割とはいったいなんなのでしょうか。

    ~~~・~~~
    たとえば、父親がサラリーマンで「営業」という部署で働いていた子供がいたとします。まぁ、話の都合上、この父親は非常にやり手の営業マンで、帰りが遅かったり、休日の接待があったりしたものの、年収は高く、母親は常日頃からそんな父親の自慢を子供に聞かせていた、とします。子供は父親に憧れ、自分もサラリーマンになって「営業」という仕事をしたい、と思うようになった、とします。
    で、大学では商学部に入った。商学部ってなにをするところかイマイチわからなかったけど、俺は営業になりたいんだ。法学部だ文学部だ工学部に行ったって仕方がないもの。
    で、事実、彼は優秀だった、とします。大学ではサークルの主宰者を助け、一緒に汗をかいて規模を拡大させ、イベントを成功させていった。コネクションを築いたり、相手を説き伏せたりするのがとにかく上手だった。高校時代に所属していたラグビー部では上下関係を叩き込まれていたし、一方で後輩からの信任も篤かった。
    彼は某大手企業の営業部署を希望して就職試験を受けた。彼を知る誰もが、彼が受からないわけがない、と思っていた。
    ところが実際、彼はその会社には採用されなかった。彼が致命的なミスを犯したわけでもなんでもなかった。ただ、同時に試験を受けていたなかに、別の抜きんでた存在があっただけだ。代わって採用された彼、彼は東大法学部の学生だった。成績は抜群に優れており、TOEFLやTOEICのスコアも非常に高かった。この東大の彼は「給料が高い」という理由だけでこの会社を選んでいた。
    ~~~・~~~

    まぁ、もし、実際にこんなような状況で落ちた彼がいるのなら、その彼の適正を見抜けなかったアホな人事担当者しかいない会社に入らなくてよかったと思います。ただ、「なくはない」、そう思います。

    たとえばアナウンサーという職業があります。別にアナウンサーが問題なわけでも嫌いなわけでもなんでもないのですが、このアナウンサーという職業(それも数千倍とか言われているわけですが)に就いている方のなかに法学部出身という方が結構います。もちろん、それが悪いわけではありませんし、法学部は法律家になるためだけの学部ではなく、政治を学んだり、社会を学んだりする学部も多いようなので、アナウンサーを志望するのに学んでおいて損のない分野だとも思います。ただ、法学部に入って、どうしてスポーツニュースやらワイドショーやらバラエティ番組やらを担当しているんだろう、って素朴に思うんです。法学部としての経験はどこかで活かせているのだろうか、って(医学部出身のアナウンサーさんもいらっしゃるようで、なんともかんとも)。
    経済学部出身の農家、工学部出身の営業社員、法学部出身のアパレル会社社長……、こういう例はけして珍しくはないものだと感じています。こういった例が起こりうる可能性として、まず、「高校卒業程度で進路を決めることができない」という理由はあるでしょう。次に、「当初は弁護士になりたかったのだけど……」という例もあるでしょう。また、法学部であれば営業活動を行うにも会社を経営するにも、必ずしも無駄ではないわけですから、まったく意味がない、と言い切ってしまうこともできません。

    でも問いたい。改めて、学校って、大学って、そして就職ってなんなのでしょう。

    僕は大学は大きく3つくらいに業態を変化させた方がいいのではないかと思っています。
    ひとつめは弁護士や医師、美術や音楽、建築や教育、農業などといった、いわゆる職業訓練校としての大学。
    ふたつめは工学や理学、生物といった理科学や、芸術関係、医学関係などの研究機関としての大学。
    みっつめは「趣味」としての知識向上を目的とした専門学を学べる大学。

    もちろん、この3つだけに「仕分け」してしまうと、「ただなんとなく大学に行く」ことがかなり制限されてきます。よくわからないまま経済学部に行き、よくわからないまま会社を選び、よくわからないまま仕事をする──。言葉は悪いですが、ごく一般的な、非常に大多数の人たちの「進路」が閉ざされてしまう可能性もあります。
    でも、よくわからないまま会社を選択し、仕事をこなしていくのであれば、高卒であってもまったく問題はないはずです。18歳で社会に出ることが不安であれば、高校を5年制にして、より多くの一般常識を学べるように、あるいは「就職専門学校」のような機関を2年制で立ち上げて、進路を決めかねている高校生はとりあえずそこに進学するような仕組みにすればいいのではないでしょうか。

    大学教育には多かれ少なかれ国からの補助金が支払われています。「学費が安い」は「補助金が多い」の裏返しですから、私大の同学部と比較すればおおまかな補助金額もわかってきます。当然、その補助金は私たちの税金です。そうまでして、ある意味「無駄な」知識をつける必要があるのでしょうか(税金を払っているのだから受容する権利はある、という考え方もできなくもないですが)。


    いずれにしても、自分自身が何をしたいのか、どう生きていきたいのか、ということに対する渇望があまりにも希薄なように感じます。学校教育としても、ある程度の初等時代から、そういった将来に向けた生き方を考えさせるようなことをする必要もあるのではないでしょうか。「高校の義務教育化」と言われるように高校はもはや「行く/行かない」を選択する進路ではなく、必ず進むところのようになりました。大学においても少子化の影響から定員割れが多くなり、学校や学部によっては授業料無料(もちろん条件はありますが)や無試験のところも出てきたりしています。「大学の義務教育化」もいずれ言われるようになるかもしれません。そうなったとき、そこに学部は必要でしょうか。高校の普通科のように、普通学部というものができるかもしれませんね。

    村上龍さんの『13歳のハローワーク』。こういった考え方が、それこそ「普通」に行われるようになるといいですね。「職業に対する解説がいい加減すぎる」などの批判も多いようですが、それは親子での話し合いなどで解決していけばいいこと。そんな稚拙な議論より、「君にはこれだけたくさんの道があるんだよ」と早々に子供に気づかせてあげられることのメリットのなんと多いことか。子供が興味を持つことによって親も興味を持てるだろうし、その職業について調べたりすることによって子供が真剣に就職(職に就く)ということを考えられるようになるのではないかと思います。
    僕が子供のころにこんな本があったら、僕の進路も大きく変わっていたかもしれません。

    テーマ : 日記というか、雑記というか…
    ジャンル : 日記





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