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    臍帯血の活用促進を。

  • 2010.04.15
  • 来月の我が子誕生に向けてさまざまな準備に追われているわけですが(詳細は拙ブログ「生活のカケラ。」にて)、その中でも哺乳瓶やオムツなどは産後すぐに必要だとしても、スーパーやドラッグストアでもいつでも手に入るわけで、準備するに越したことはないのだけど、慌てるほどのものでもないですね。ベビーベッド、チャイルドシート、そういったものも急ぐ必要はあるけれど、やっぱり最重要ではないわけで……、で、なにを言いたいかというと、臍帯血の話。こればっかりは生まれたその日、そのときにしかどうすることもできないものなので、絶対に忘れてはいけません。

    で、まずは臍帯血ってなんだろうってところから。
    Wikipediaによれば、「臍帯血とは、胎児と母体を繋ぐ胎児側の組織であるへその緒(臍帯;さいたい)の中に含まれる血液。造血幹細胞が多量に含まれていることが知られている」とのこと。

    で、この文中の一番大切なところは「造血幹細胞」という部分。

    では、造血幹細胞とはなんなのか、となると話がどんどん広がってしまうので、簡潔に説明すると、造血幹細胞とは、主に骨髄中にあって、血液を構成する白血球や赤血球、血小板を生み出す元の細胞となるもの。つまり、「血液の元」と考えればほぼ間違いありません。血液を構成している細胞には寿命があって、例えば白血球に含まれる好中球は1日、赤血球では120日程度と言われています。で、死ねば使えなくなるわけで、新しい血液を作らなければいけません。これを作っているのが造血幹細胞です。
    で、造血幹細胞が不良化すると血液の製造ができなくなるわけで、血液は酸素を各細胞に運搬したり、老廃物を運び出したりする大切な役割を持っているわけですから、人体にとっては非常事態となるわけです。このような状態になって、血液量が減少するのが再生不良性貧血です。また、正常な白血球や赤血球、血小板などが作られなくなり、機能低下が起こるもの、これが白血病です。

    これらの病気の治療法として有効なのが臍帯血中の造血幹細胞の移植であり、移植することができるHLAという白血球の型の範囲が広いことから臍帯血中の保存、利用が有用とされています。

    ここまでのおさらい。
    へその緒の中に含まれる臍帯血は、血液を作る元であり、血液の病気の改善に有用、と。

    で、これを取っておいて、こういった治療に役立てようというのが臍帯血バンク。
    この臍帯血バンクには公的バンクと民間バンクの2種類が存在しています。

    ・公的バンク……善意で臍帯血を寄付してもらい、血液病の患者に対してこれを移植する。「日本さい帯血バンクネットワーク」がその連絡調整を行い、臍帯血の保存等の実務は各地の臍帯血バンクが行う。無料。
    ・民間バンク……本人のためにお金を払って保存しておき、将来これらの病気を発症したときに役立てる。「ステムセル研究所」や「シービーシー」など。料金は10年~20年保管で20万円~30万円と高額。

    さて、広く活用できるものなら、公的バンクに保管してもらい、なるべく多くの人に役立ってもらいたいと思うもの。民間バンクは料金も高額ですし、自分の子が血液病にかかる確率等を考えれば、その投資には躊躇せざるを得ないところもあります。それでも、高額な料金を払ってでも本人のために臍帯血を保管する意味があるわけで、それが「再生医療」です。

    また新しい言葉が出てきて混乱してしまいますが、臍帯血の中には間葉系幹細胞という体の組織を作る元となるものが存在していることがわかっています。詳細な解説は避けますが、つまり、臍帯血の中には、血液を作る元となるものと、体を作る元となるもの、これらが含まれていることがわかっているわけです。
    で、この血液を作る元となるものを使って血液病を、体を作る元となるものを使って、機能不全に陥った臓器や皮膚、血管、骨などを再生できるのでは? という研究が進められているのです。

    ですから、子供が将来的になんらかの治療が必要だとわかったときに、保存しておいた臍帯血を用いることで、治療困難と思われていた病気を治すことができるのでは? と期待されているわけで、つまり保険的な役割でこの臍帯血を保存することが望ましいのです。

    やっと全体像が掴めてきました。
    で、上に書きましたが、これを保管するための料金が10年~20年で、20万~30万円。これはけして安い料金ではありません。ただ、子供に病気やケガなどを補償する保険をかけたとして、年間にいくらかかるのか。それを考えれば高い値段ではありません。まして子供手当です。満額支給ともなれば、月2万6000円、年間31万2000円になり、1年で支払いが済んでしまいます。であるのなら、ますます子供手当の使い途がなんだかよくわからないことになりますね。

    前回、「『子供手当』をもう一度考える。」として検証していますが、読売新聞の報道によれば、子供手当の受給対象者のうち、7割が子供手当を「子供のための貯蓄」に回すとの考えを持っているとのこと。もちろん、これは「現在子供を養育している」親が対象の調査なので、臍帯血への出費は考えられませんが、これから出産を控えている家庭にはぜひ考えてもらいたいことだと思うのです。
    また、国や地方、医療機関が率先する形で臍帯血保存を働きかける、もしくは子供手当を流用するといった行動があってもいいように思います。骨髄バンクのように、ドナーの負担があるわけではありませんし、その有用性も高いのであれば積極的に関与すべき話だと考えます。

    で、最後に残念なお知らせ。
    4月9日の読売オンラインの記事。「さい帯血バンク運営危機赤字続き、繰越金も底」から。

    臍帯血を保管する公的バンクには「日本さい帯血バンクネットワーク」があり、実務はその下部組織である現地法人が行っていると書きました。その、「宮城さい帯血バンク」が事業継続困難に陥っているという報道です。
    バンクの報告によると、人件費や検査等で年間3000万円のコストがかかるところ、国からの補助金はわずか2300万円しかないとのこと。2300万円ですよ? わけのわかんない公益法人や独立行政法人には数千億単位でお金をばらまいているのに、人命救助や最先端医療といった観点からも有効性が高いと思われる事業に、わずか2300万円とは。この国の意味不明な仕組みには、もはや呆れてものが言えません。

    ※今回は「日常のカケラ。」「生活のカケラ。」両方に同じ内容を掲載しています。

    テーマ : 日記というか、雑記というか…
    ジャンル : 日記





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