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    映画評「AVATAR」。

  • 2010.01.25
  • 映画評なんていうほど偉いわけではないんですが、ちょっと見てきたので感想を。

    2点。
    というのは言い過ぎにしても20点くらい。

    100点満点中での話。
    基本的に、誰かの作品にケチをつけることはしたくなんですけど、ちょっと酷かったですね。ネタバレしない程度に書くって難しいのですが、ちょっと書かせてもらいます。

    まず、舞台となる星の世界観が酷い。食物連鎖や生物の進化、適応放散などが完全に無視されている感じです。そういう雑な設定ではその世界に入り込むことはできません。

    それから3Dであることを意識しすぎな感じも。そして3Dという映像手法を採用したからこその問題点も見えました。

    たとえば、普段僕らは「自分が見たいと思うもの」に対してだけピントが自動的に合うようになっています。金網越しに野球を見ても金網が気にならないのはそのためです。けれども実際には金網はきちんと視界に入っていて、逆に金網に注意を向ければ金網をきちんと見ることができます。実際には見えているものの、気にしないようにしているといった感じです。
    ところが、「AVATAR」では、この見える見えないを制作者側の意図として映像として見せられてしまいます。当然、目の前にあるものを見ようと思ってもそこに焦点はあわないわけで、そういうときにこの効果は逆効果となってしまっているように思いました。もちろんこれは普通のテレビ放送でも行われていること。ドラマであれば主役にピントが合っており、手前の小物や後ろの背景がボケて見えたりします。ただ、それが少しオーバーすぎる感じがしました。それは「そこにいる」ことを意識しすぎたため、と言えそうです。

    この映画におけるキャッチは「観るのではない。そこにいるのだ。」です。映像は「臨場感」を追求したものに仕上がっていて、そのクオリティには感服させられますが、キャッチに書かれた「そこにいるのだ。」と対照的に、僕らは実際にそこにいるわけではありません。

    これまでの3D、つまりディズニーランドで見せられるようなものは、それがいいか悪いかは別として、僕らは飛行機の搭乗者になったりすることによって、その世界を疑似体験することができました。つまり、「そこにいる」ことを前提としたストーリー展開になっていたわけです。
    ところが、「AVATAR」では「そこにいる」ことを感じさせる3Dという手法で作られていながら、観客は実際にはそのストーリーには参加していない傍観者という立場であり、主観性と客観性が混在してしまっているわけです。
    そこが3Dを意識しすぎたことによる欠点みたいなところで、森の中や空中シーンなどを3Dで見せたいがために、肝心のストーリーに関する観客のポジションがなおざりにされてしまったように感じました。


    それから、主人公。
    昨日のことなのに名前すら忘れてしまっているので、本当にそう思うのですが、なぜ彼がヒーローなのか、その根拠が伝わりません。
    ジェームズ・キャメロン監督の代表作である「タイタニック」。この作品の出来はともかくとしても、タイタニックにおいて、ヒーローであるジャックにヒロインであるローズが惹かれる理由ははっきりと伝わってきます。ほかにもスーパーマンがヒーローである理由も、スパイダーマンがヒーローである理由も、もちろんわかります。
    ヒットした映画、それがヒーローものでなくともスターウォーズでもロードオブザリングでもとにかく主人公が主人公である理由はとても明解です。
    そこには特別な能力であったり、事故が関連していたり、訓練であったり、遺伝子であったり、はっきりとわかりやすい理由が存在しているわけです。
    ところがこの映画において、彼が主人公である理由、ヒーローであることに、はっきりとした理由はありません。なぜ彼が選ばれるのか、なぜ彼でなければいけなかったのか、そこがわからない限り、彼に気持ちを寄せられないのです。

    そして、もうひとつ。
    これは予告編でも描かれていることなので、書いてもいいと思うのですが、そもそもこの話のすべての動機となっているものは「1キロ20億で売れるというある鉱物」なのですが、それが「ナヴィ」と呼ばれる生物が住んでいる大木の下に大量にあることがわかって物語が展開していきます。
    ですが、1キロ20億(通貨単位はわかりませんが)のものが大量にあることがわかったとして、例えば10キロならば200億、100キロで2000億、1トンで2兆、100トンで200兆……。果たしてこれをどこの誰が買うのでしょうか。そして、この20億という基準価格は、それが希少鉱物であるからこその値段なのではないでしょうか。大量にあることがわかって需給のバランスが崩れれば価格は暴落しますよね? 暴落しないのだとしたら、この鉱物は使用することで消滅することになりますが、消滅してしまうものが希少だからという理由で高額で売買されるのでしょうか。
    もちろん架空の話ですから、真剣に論じる必要もありませんが、それがストーリーの根幹である以上、論じないわけにはいきません。その設定が中途半端だったこと、この事実が序盤に出たことから、それを気にせずに集中する、ということができませんでした。

    そして最後にもうひとつ。
    結局アメリカ人はドンパチと殺し合いが好きなんだなぁと。
    馴染めません。


    テーマ : 映画
    ジャンル : 映画





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