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    日本航空。

  • 2009.12.14
  • 少し大きなタイトルをつけてしまいましたが、日本航空ことJALが揺れています。
    そのきっかけ、問題点、改善策、解決策、着地点……、さまざまな憶測や意見が飛び交うなか、どうしてもひとつ疑問というか、悪い癖というか、僕もぜひとももの申したいと思ってしまいました。

    今日もゲンダイネットから、「JAL現役スッチーがブチ切れた」という記事が配信されていましたが、その中身はタイトル通り、JALのスチュワーデス(キャビンアテンダントですよね?)が「自分たちがツケを払わされていて憤懣やるかたない」思いを(ホントかウソか)ぶちまけた内容でした。
    また、これはあんまり書きたくはないのですが、日曜の夜の番組で、JALの客室乗務員だった奥さんと、同じくJALの現役整備士の旦那さんとの「思いもよらない苦しい生活」の話が放送されていました。

    ゲンダイの方の記事では「今や自分たちは年収500万程度」という内容があり、コメント欄では「500万ならいいじゃねーか」といった意見が殺到。また、テレビの方では「冬のボーナスがもらえないなんて思ってもいなかった」という夫婦の会話に我が夫婦はポカーン、とOBだけじゃなく、現役世代も、まだまだJALが本当に危険な状態だとは感じていない様子。おまけに声を張り上げる仕事をやむを得ず始めたという奥さんが「客室乗務員のころはあまり大声を出すことはなかったので……」と、なんだか「本気でお金を稼ごうと思ってるの? 生活苦しいとか言ってたんじゃないの?」と思わず問いただしたくなる内容で、いや、はっきり申し上げると、相当イライラさせられる内容で……。

    で、改めて思ったのですが、客室乗務員ってなに?

    で、Wikipediaで検索! してみると、まず冒頭に、「1930年にアメリカ合衆国のボーイング・エア・トランスポート社(現在のユナイテッド航空)が、運航中の乗客へのサービスおよび身体的なトラブルに対応することを目的に、元看護婦を客室乗務員として乗務させたのが始まりである。」との記載が。さらに、「当時まだ「危険な乗り物」というイメージがついていた飛行機を、女性の乗務員を搭乗させることで「女性も乗れるような安全な乗り物である」と乗客にアピールするという意味もあったといわれている。」と続く。なるほど。
    で、読み進めていくと、1960年代、「日本でも、それまでは海外渡航は業務や留学目的のものに限られていたものの、1964年4月1日に」「海外渡航が完全に自由化され」たが、「海外旅行はまだまだ一般層にとって高嶺の花であったこともあり、日本において客室乗務員は「ステータス」の高い花形職業とされていた。」と。
    で、決定的な記載がこれ。「この頃日本において女性客室乗務員が高いステータスを付加されていたのは、外国語の素養がある人は海外と縁のある一部の階層に限られていたことや、航空運賃が高かったために外国に観光などで渡航することが少なかったこと、日本航空などの一部の日本の航空会社においては入社時に家柄なども考慮されたこと、結婚の際に良い条件の相手にめぐり合う機会が多いと考えられてきたからである。また、給与など待遇が一般企業のOLに比べても格段に良かったこともその一つであった。」と。

    あまり引用ばっかりしても、と思うので、このくらいで止めておきますが、もうこの時点でなんだかおかしな感じがしてきます。
    それはつまり、じゃあ、国内線は? ってこと。

    つまり、国際線に関して言えば、例えば語学に秀でた人を採用しなければならなかったり、あるいは特権階級の相手ができるようなそれなりの身分や容姿の人を採用する必要もあったのかもしれませんが、国内線に関しては、語学も特権階級も関係ないわけですよね。
    まして、これだけ地方空港が乱立し、一般的な旅行に日常的に飛行機が使われるようになった現代において、「飛行機に乗る」ことはけして特別なことではなくなったはず。
    で、JALの公式サイトで、例えば一般的な出張を想定して、12月15日(火)朝8時に羽田を発って福岡(10時着)へ、翌16日20時に福岡を発って羽田(22時着)に戻ってくるという条件で料金検索をします。すると、往路復路ともに16,300円で、計32,600円と算出されました。
    次にJRを利用するとして、新幹線のぞみの場合を調べてみます。こちらは朝8時東京発ならば、博多13時着となり、運賃は13,440円+指定券8,880円=22,120円、往復では44,240円となります。のぞみの場合、自由席に乗れば指定券が7,770円に割引となり、さらに往復で買えば、運賃13,440円が1割引になるそうで、計算すると運賃12,090円+指定券7,770円=19,860円となり、往復では39,720円となりました。うーん、JAL安し!

    もちろんこれは季節的なことや時間的なことも反映しているものですから、単純比較はできません。特に飛行機の料金は差が大きいですし、たまたまということも。例えば土日(12月12日~20日)の往復なら、67,800円と平日の2倍以上の金額となりましたし。

    でもまぁ、いずれにしても、場合によっては新幹線より安い料金で時間も短く、しかもテレビが見られたり、音楽が聴けたり、ジュースや新聞がもらえたり、毛布を貸してもらったりできるのだから、飛行機って素晴らしい!
    って、そういうことじゃなくて、そもそもテレビや音楽やジュースや新聞や毛布は必要なのかってこと。誰もが経験あることでしょうけど、福岡あたりだと、羽田から2時間の旅。シートベルト締めて、飛んで、サインが消えて、ジュースもらって、飲み終わったらもう着陸態勢で、またシートベルト。こんな状態でそんなサービスは必要? というか、そもそもどんな状態であれ、サービスは必要でしょうか? だって、新幹線ではジュースも新聞も自分で用意しますけど、不満を言う人なんていませんよね?
    だって僕らはサービスを受けるために飛行機に乗っているわけではないのだから。運搬手段として飛行機を選んだだけであって、サービスがいいから飛行機に乗るわけではないのだから。

    例えば、ホテルに宿泊するのでも同じ。「宿泊」が目的であれば、誰もがビジネスホテルを選択するでしょう。そこに、サービスを期待するのであればシティホテルを、さらなるサービスが必要であれば、星のついたトップホテルに宿をとるのは当然の話。
    で、僕らは運搬手段を求めているのだからエコノミーに座るわけで、その上を求めるのならビジネスやファーストを選べばいい話のはずなんです。
    それが新幹線では、自由席や指定席、グリーンときちんと反映されている(もっと言えば、新幹線より下に特急や各駅停車もありますよね)のにも関わらず、飛行機に関して言えば、ある程度のサービスが提供されることが“前提”となってしまっていて、そのたいしたことのない、不要とも思われるサービスを提供するために、客室乗務員という不要な人材を雇用してしまっているわけです。
    さらに言えば、客室乗務員には「サービス要員」としてだけではなく、万が一の事態に対応すべく「保安要員」という側面も期待されているわけですが、万が一に対応できるとは思えないヒールの付いた靴(たしかに高くはないですが)や、作業を行う上でマイナスとしか考えられないスカート、さらにそれらをなんの理由もなく著名なファッションデザイナーが手がけるといった、よくよく考えて見ればまったくありえない発想が働いているわけで、こんな会社がいままで潰れなかったことはまったく奇跡に値するとしか言いようがありません。


    かようにして、客室乗務員たちは自分たちが本来的には不必要であるにも関わらず、大昔の名残から残っているにすぎない職業に飛行機に乗っても届かないほど高いプライドを持って、首になんのためなのか意味のないスカーフを大げさに巻き、スーツケースを得意げに引き回しているわけです。
    また、整備士たちは「安全は俺が守る」との高い志から「ボーナスが出なくたって仕事の手を抜くわけにはいかない」と張り切りますが、実は鉄道の整備士や線路の保安員、路線バスや一般の車の整備工場の人たちも安全を守っていることにかわりはないわけで、そういった他の整備士のみなさんより高い給料をもらっていることを考えもしません。
    パイロットたちは「自分が多くの乗客の命を預かっているんだ」と、「だから高給でも構わないんだ」と寝言を言いますが、飛行中というのは実はオートパイロットという名の自動操縦で、それこそ寝言も言いたい放題であることを世界中の人が知ってしまっている昨今では笑えない冗談としか思えません。

    このようにして、実体のない職業をでっち上げて、実体に合わない高給をむさぼり続けてきた社員、そしてその浮わついたプライドを抱えたまま定年を迎えたOB達、こういった人々で構成されている会社、こんな会社、果たして存続させる必要があるのかないのか……。どうでしょう、ちょっと言い過ぎですか?


    テーマ : 気になるニュース
    ジャンル : ニュース





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